なんとなくMinders考察(ぉ)
(注意!ここに出て来る会社名、製品名はあくまで架空の物で、現実の類似した名前のものは多分偶然です(ぉ))

MindersとはMaclasoft(マクラソフト)社が考案した世界の技術の集大成である。

Appla社製OSや、NeXTRa社製OSの外見に酷似させ、なおかつ微妙に違いを入れるという念の入れようである。
これにより、目に優しい外見や装置を獲得したのだが、まだ必要なものがある。
MS-Bossという、以前に販売していた物がある。
実はこれも他社の流用ではあったが、そんな事はお構い無しのこの会社。
ちなみにドンはBall Katesという、まるで毛玉みたいな名前の方だが、侮ってはいけない。
彼は詐欺と恐喝に掛けては右に出るものはないのではないかと言われる実力の持ち主である。
マザコンだの気分屋だのヒステリーだのという話については未詳である。

まぁ、寄り道はどうでもいいとして、彼はどうにかしてMindersと今までのBossとの接点を見い出そうとした。
そこで、無理矢理くっつけてしまおうと考案。
16Bitのものだって倍にすれば32Bitだから多分なんとか動くんじゃないかな?
とかなんとか考えたのだかは筆者は研究不足で知ってはいないようだ。

まぁともかく、今度の新作はもちろん自信がある。その名もMinders95である。
この商品名にももちろん考えがある。dとrとsを除けばmine、つまり、ユーザーを全て自分のものにしようとしたのである。
もちろんここで筆者の英語力のなさを嘲笑してはならない。いや、してくれても構わないが。
 

今までにないくらい派手な宣伝をしよう、と彼は考えた。そうすれば爆発的人気がでると確信したのだ。
と言うわけで、発売1年前から熱心に世界中で宣伝をした。SonやApplaを蹴散らすのも簡単なものだとそれはもう
凄まじい宣伝であった。
大体の内容はこうである。

男「ほらほら、今度のMindersは凄いんですよ。この「スパート」メニューから全てが始まるんですよ。」
女「まぁすごい!私、今までパソコンって見た事もないんだけど、これはすごいパソコンですね。
こんなの初めてみたわ!」
男「そうだろう、今までにないシステムで初心者にもわかりやすいんだ。特にApplaとかのパソコンとくらべると
すごいよ。この差は決定的だからね。」
女「まぁ、そうなんですか!これは是非欲しいですね!」
ナレーション「新世紀を告げる世界最強のOS、Minders。これを知ったら、やめられない。」

この内容からわかるように、毛玉・・・失礼、Ball Katesは誰もが欲しくなるという素晴らしい宣伝を行った。
キーワードは「スパ−トメニューから全てが始まる」と言う事だ。これを強調すれば簡単に引っ掛かる事だろう。
もちろんこれも、某社のパクリであることは言うまでもない。
そして、今までAppla社が謳って来た「初心者にやさしい」と言うのも流用。同じGUIだし、分かりにくい事もないから
初心者に優しいのも当たり前だと考えたようだ。
そしてさりげなく他社の悪口も叩く。これで完璧だ。
後は自社製ソフト、IE(INterhead Exploder)の強化と、それをMindersに組み込む事である。
そしてワープロソフトWordy、表計算ソフトExcessの最新版も出さねばならない。
特にその旧製品との互換性については、苦情は来ていたものの、「常に最新版を」との標語のもとに進化するこの会社
ではそれほど気にはしていなかった。

ともかく、Minders95は発売と同時に驚異の売り上げを出した。
それと同時にパソコンブームがはびこった。
もちろんこれを見逃すはずもなく、Katesは「これはこのMinders、そしてMaclasoftの成果である」と豪語した。

しかし、ユーザーはどうであったかと言うと、喜んでいるものばかりではなかったようだ。
数多くのエラー、再インストールの難しさ、困難な処理など、マイナス面が浮き彫りになる度にいら立ちと苦しみを
覚えるようになった。もちろんサポートセンターに連絡しても、「これは仕様です。」だの、「こちらでは再現されて
おりません、そちらのミスではありませんか?」などの返事しかこないのである。
どんどんバージョンがあがるMS社製ソフトもエラーやバグが多数起きていた。
それに、会社で導入されたマシンも、MS社からの通達に苦しめられていた。細かいバージョンアップも有償であり、
それで出る出費は子会社ではなかなか苦しいものであった。
もちろんそう言った人の苦しみはKatesの耳には届かず、ただ、財布の中に収入だけは沢山入っていた。
このように目先の勝利に喜んでいたKatesだが、今までもかなり苦労があったのである。
Visual系Basicの技術の買収、他社副社長等の引き抜き、それにJAWA技術の撲滅活動、Netscope社の買収失敗など、
色々あったが、まだ気に掛けなければならない部分がまだ多く、気に病んでいた。

時は流れ、Minders97の製作が遅れ、98の製作をやっていたMaclasoft。
もちろんその間に色々なソフトも販売したし、インターネットにも幅広く活動をしていた。
昔はインターネットに興味はない等とは言っていたが、そんなこといつまでも放っとくわけにはいかないのである。
MSN(Macla Soft Network)も開き、大規模なサービスを展開した。
activeXXもどんどん導入し、自社技術(と言う事になっている)の拡張を謀った。
そしてMinders98は年内販売という形になんとかした。もちろん誇大広告もかかさない。
具体的な内容は多少のバグフィックス程度ではあったが、95の性能を少しでもよくしようと思った
沢山のユーザーがどんどん買ったので売り上げは素晴らしいものだった。
だが、この98は意外な落とし穴があった。なんと、95との互換性がないのだ。
それでも買い替える人は多かったのだが。
この98で世界征服もできると思ったKatesは、意外な反撃にあう事になった。
iMuc(あいまっく)である。
Katesはこの登場にいら立ちを隠せなかった。今までパソコンを触れていない初心者を中心にバカ売れしたのだ。
Mindersもどきの見た目はOSの特徴だからかろうじて許してやるとしても、問題は外見である。
今までのパソコンは全て四角く、どこか機械の雰囲気があった。
しかし、iMucは何処か違う。全体的に丸いボディ。ボンダイブルーが目立つスケルトンであった。
今までこのようなパソコンがあっただろうか?
しかも、Penkiamとは比べ物にもならない爺さんチップ(何故日本語なのかは不明である)は、老人特有の
せっかちさを活かした高速処理のCPUとなってしまった。

たまらずKatesは電話をした。もちろん電話の先はSintel社である。もちろんPenkiamの性能の事である。
爺さんをパクっても構わないとかどなっていたが、基本的に処理のさせ方が違うので無理であった。
近いうちに新製品が出るのでそれまで待ってくれと一言言い、社長は冷や汗をかいて電話を切った。
penkiamはペンキの流れを活かした広い情報伝達、爺さんや68kg、PPC(人々集中サークル)は細かい指示がいるが、
感情で伝令する為に素早く操作できるシステムで、電力も少なく済むのであった。

ちなみに、iMucにそっくりなマシン、e-wane(いいわね)と言うのが発売していたのだが、即刻appla社に訴えられた。

ところで98も順調に売れ、Muc使いもかなり増えてきたのだが、今度の問題は流行りのインターネットである。
ウィルスというものが沢山発生したのである。
これがMaclasoft社の製品とは異常に相性がよく、Minders搭載でIEとOE(Outlock Expose)がないとできない
と言っても、全部標準でバンドルされているので、いとも簡単にウィルスが感染して回るのである。
しかも、なんの対処策も知らない人には、簡単にウィルスが添付されたメールを開いてしまい、それで使えなくなって
しまった事も少なくなかったのだ。
だが、本家Maclasoft社は、駆除方法を自社で解決する術を見つける前に、もっと賢い手を考え付いた。
他の情報系サイトから得た情報をそのまま文章だけ変えて載せる事だ。
もちろん最新版のIEをダウンロードさせる事も忘れてはいない。
そのIEがある以上、ウィルス関係の問題がなくならないとかは考えていないようである。
もっぱら、これらのソフトも奪い取った技術だったりするのだが。

そして今度は、MindersNT(Not Think)の最新版を作る事になったのだが、その名前はもちろん非公開にしてある。
こうすることで興味は深まり、人の関心も深まると言うものである。
こうして出来上がったのがMinders2000である。
今までのMindersとNT4.0を融合させた最高傑作(ということになっている)である。

ただ、いよいよ公開の時に問題が起きた。
なんと、公開時に63000ものバグが検出されたのであった。
まぁ、今までも2万3万のバグを当たり前に出し、パッチを当てる度にバグが増える機能もあったので、
そんなものは大したものでもないと思ったであろうか、それほど気にせず販売したのである。
ちなみに日本語版の時はさらに日本語特有のバグが二件ほど発見されたらしい。

一応NT5.0として発売したので、一応98の改善版もない事はなかった。
それがMindersMe(Million edict)である。
しかし、それは世紀に名を残すOSになった人を知る人は少ない・・・
MindersMeは、不具合の多さや、バグの多さから、98より退化したOSなどと呼ばれるようになったのである。

しかし、こんな事でめげるKatesではない。今度はもっと凄いものを作ろうと決意していたのだ。
今度はXP・・・expenseの略である。
今度はもちろんAppla社が開発したMucOS VのaquaをそのままMindersに導入したのである。
これの発売は10/25・・・Xデーももう近い。
 

気が向き次第続く・・・(ぉ)

H13 10/10



XPと同時にMaclasoftは別の事も同時に進めていた・・・それがX-waxである。
ワックスの滑りを利用した高速処理のゲームという事である。
もちろん内部はmindersの流用。そこまでしなくても充分性能はあると自信があるのである。
penkiamとの組み合わせでX-waxも如何なく性能を出せるとしているが、2BNETの記事にSaryが既に死に体だのという
記事すら既に出ていた。
PS(Pray Studiam)2やNingendo(人間道)以下で、処理速度もグラフィックもダメダメと言われたのである。
もちろん黙って見過ごすKatesではない。
「僕の作ったスーパークールなマシンにケチつけるなんて許せない!」なんて言ったかどうかは知る由もない。
とにかく、そうした評判を潰しに掛からねばならない・・・問題はその手段ではあるが、それは実に簡単である。
それは他機種との比較。

過去にもMindersNT4.0とLimixでの比較で見事Limixに対し2.5倍という大差を出し、勝利したのである。
これはある調査会社ではあるが、ちゃんと公平な条件として、NTには最適な環境を与えた。
しかし、これには何故か沢山の批判が出ていた。調査結果がLimixに不利な条件で行われていたのではないかと言う事である。
しかも中には、逆にLimixの方が性能が高い等との結果を出す人まで出る始末である。
これはかなりの無礼である(しかし現実には正しい)が、Katesは余裕の態度であった。
「個人の結果なんかよりもちゃんとした調査会社の結果の方が正しいに決まってるじゃないか!そもそもNTの
どこがいけないって言うんだ!どうしてみんな僕をいじめるんだ!」
いや・・・それほど余裕でもないようだ。

ともかく、こういう事があったのだが、これと同じように、何処かに頼んで性能比較してもらおうというものである。
これで決定的な差が出れば逆にゲーム機器もX-waxが独占する事になる。
そうなればかえって好都合というものである。
Katesは不敵な笑みを浮かべていた。

ところで、MSは新たにライセンス契約の制度を変更したのであるが、これが不思議と不評なのであった。
年期を定めて、その頻度のアップグレードで料金を定めるというものである。
もちろん期間が短ければ安くなり、期間が長ければ料金も増える。
これは当然のはずなのに何故なのであろうか・・・Katesは頭を悩ませた。
まぁ、どうせMiclasoftを恨むやつのでっちあげのせいに違いないと思った。
今ではMucOSV Serverが出て来て、これまたNTに楯突く存在となってしまってもいた。
さらに、調査した者の3割にはMSから他のに切り替える等の考えも出ていたようだ。
Limix、MucOSV、MindersNTと三強の世界でも、まだNTは強力な地位にいる。
これを如何に守備し、他の機種を退けるか、が課題になるであろう。
最終的には勝利は間違いないものではあるが。

いや・・・影でIBM(I'm Believing Me)なる企業が地位奪回を狙っているかもしれないのだが。

H13 10/12



そしてついにXP搭載マシンが全国に広がる事となった。
見た目は結構変わっていたものの、基本的な部分に大差はなかったようだ。
それどころか外部機器などで接続の問題が起こったり、特にサウンドカードなどで問題があったらしい。
ただ、MS製品自体には問題はもちろんなかった。
ちなみに豪華装備のため、最低でも128MBのメモリが必要で、256MBがあれば快適に動くので、
特に問題はないと開発者達は思っていたようだ。
もちろん市場では、XP搭載でも最低の64、128MBのマシンが並んでおり、メモリを沢山買わせるようにできている。
当然世間には欠点を全く伝えず、最新の素晴らしいOSとしっかり情報を並べ立てる。
新機能と言う言葉さえ出せば、売れて当たり前。
もちろんインストールCDは一回しか使えないようにさせている。
さらに有効化についての問題や、ファイヤーウォールの問題、ワイヤレスの問題など、問題点も
沢山用意してあり、(余計な意味での)仕事を沢山提供してくれる。
当然明るみにださず、秘密機能として楽しめるようにしているし、
個人が作ったアプリケーションなども、対応できないのがほとんどなので自分達の製品に目をつけるだろうと、
まさに完璧な計画であった。
だが、どこの誰かが頻繁に機能が悪いなどと文句を言う。
これからは仕事はXP、ゲームはX-waxと、素晴らしいMSの日々が来ると言うのに。
さらに朝と夕方はMS新聞、食事もMS食品製のもの、家事の道具もMS家具部門、団扇からビルまでMS尽くしになるまで
あと10年もあればできるであろう・・・
絶大なるシェア、権力、信頼性、全てにおいて完璧な我が社にかかればそうできる日も遠くはない・・・
くくくとKatesはほくそ笑んだ。

H13 10/30



ついに新年を迎えたMinders。
その間に何度も出て来たセキュリティ問題。だが、これはもちろん悪いのは悪質なハッカーであり、
MindersおよびMaclasoftは悪くないのだとKates会長はずっと述べて来た。
ところで、X-waxの売り上げはかなり好調であった。
そして、家電製品の幾つかにも買収や協定を結び、確実に一般社会に浸透しようとしていた。
だが、これらには一つ大きな特徴があった。
全てパソコンだと言う事だ。
X-waxの中には8GBのHDDや、Penkiam3のCPUが搭載されてたりと、パソコンがそのままゲーム機になったようなもので、
家電製品も、パソコン経由で何かを実行させると言った類いのものである。
Katesは、既にパソコンで全てを統一させようと考えているのかもしれない。
ちなみに、XPはさっそくセキュリティホールに関してかなり叩かれていた。
発売しばらくして重度のセキュリティホールとか、試用段階で言われていた既知のものまで様々であった。
実は、Minders XPは、前の2000(NT5.0)のマイナーバージョンアップであるという説もある。
なぜなら、情報を見るとXPはNT5.1と表示されているからだ。
だが、マイナーバージョンアップにしては値段が余りにも高い気がするが、会社が会社なのでさしたる問題はない。
なお、XPの修正パッチは10MBにも及ぶ巨大なものである上に、数日間突然ダウンロードできなくなる事態に陥った。
原因は、悪質なハッカーによるもので、更に一時期Maclasoftのデータベースに誰でも自由にアクセスできる状態になった
とまで言われたが、Maclasoftは平静を装っていた。

今回は、更に重要な事が起こった。
なんと、あのKates氏が、今後のソフトについては機能よりもセキュリティを重視すると断言したのだ。
過去の歴史をひも解くと、彼は今までずっと他の製品よりもあれが付いている、これが付いているなどと
そう言った機能面の豊富さで勝負をしてきた。何度も言われているセキュリティ問題は
原因を全て悪質なハッカーに押し付けていたのだが、どうやらその件もついに自分が悪いと認めたのであろうか?
ともかく、彼はMSIE6.2βを発表。すると、セキュリティ面に大幅な向上が見られたが、一つ問題が起きた。
何故かwww.maclasoft.com/や、www.maclasoft.net/、www.minders.net/、www.msn.com/などに
アクセスしようとすると、何故か「不当なhtmlで構成されているページのため、アクセス出来ませんでした。」
とエラー表示が出て、今までアクセスできていた人から苦情が出た。
これに困ったMaclasoftは、パッチを出したが、問題はそこからであった。
パッチを充てるには、肝心のmaclasoft.com/に行かなければならなかったのだ。
Maclasoft関係者は、htmlチェックは完璧なので、きっとバグでしょうと苦笑していたと言うが、
誰かがhtmlチェックをしたところ、採点は-250点以下だったという。
さらに、基本となるbodyタグが開始されていないとか終了だけはされていた等と言う不思議な噂まで聞こえる始末であった。
過去Maclasoftは、自分のページにはMSIE以外のブラウザをはねていた事があったのだが、今回はまさに皮肉な事態を
招いてしまったようだ。なので、Maclasoftは他の会社とも協力させ、パッチを充てさせる事にしたが、
後日Kates会長は、会見でこう述べていたと言う。
「やはりセキュリティの目は適切なものでなければならない。弱すぎるのも良くないが、強すぎると却って自分の首を
絞めてしまうと言うのが今回の件で分かった。だから次回からはセキュリティよりも機能を最優先することにする。
機能が豊富なアプリケーションこそ、人を楽に、そして幸せにする物だと考えているからだ。
今後また、セキュリティに関して報道があるかもしれないが、それはセキュリティが弱いのではなく、適切なものだと
言う事に皆様の理解を頂きたいと思っている。強力すぎる壁も、いつかは小さな水の流れに砕かれる。
だから、普段から水を通して、その都度修理した方が賢明な事であると、私は信じている。」
彼の言葉に首をかしげた記者がかなりいたようだが、Kates会長は自信満々に語ると、右腕を上げ、去っていった。
なお、彼が右腕を上げたとたん、異臭と服の穴に思わず目を覆い、鼻をつまみ、顔をしかめた女性記者が沢山いた事は
言うまでもない・・・が、言ってしまった。
更に、Kates会長は終始笑顔であったが、それにはX-waxの成功があったからだとされている。
ついでに、さらに数日後、セキュリティ大幅強化版MSOEを発表した所、htmlメールが確実に化けたり、
エラーのアラートで「これは非常に危険なメールです。安全の為機能を凍結させます」
と表示され、二度と起動できなくなったパソコンが数多く出たと言う・・・

1/18



そして、X-waxがついに日本に上陸した。
そう、2002.02.22、KatesはX-waxを大々的に宣伝し、東京をX-wax一色にしてしまったのだ。
彼は幸福な最初の購入者と握手するという非常に珍しい行為に踏み切る事にした。
「だって、日本は平和ボケの神の国だからね。これくらいやっても平気だよ。」
かなり余裕だったのだ。
ところが、当日、最初の購入者がこう言ったのだ。
「ふけだらけ・・・」
しかし、日本語をろくに知らないKatesは、これを感謝の言葉と勘違いし、笑顔でぽんぽんと肩を叩いたのだった。
だが、何故かその購入者は、少し顔をしかめていたのだが。

数日後、Katesの元に日本版X-waxの売り上げ資料が来た。
「ちぇっ・・・あんまり売れてないなぁ・・・これだけすごいマシンなのに・・・ネットワーク対応しているのはこれだけなんだぞ!」
いや、他のゲームハードもネットワーク対応製品はあったはずだが。
「きっと、みんな恐れ多いと思ってくれているのかな?それとも照れているのかな?」
Katesは何かを勘違いしているようだった。
現状によると、機能の不安を思っている人、ゲームソフトに魅力を感じない人が過半数いたのだ。
「もっと・・・500円くらい値下げするべきだったのかな?あれ?円って何セントだったっけ?」
Katesは貨幣単位もよく分かっていなかったようだ。

ちなみに、セキュリティ絡みではいつも通り苦情が殺到していたが、サポートはいつも通りの対応である。
他の部分ではあちこちから裁判沙汰になっていた。
「全く、Mindersが独占なんてやってないのに。どうしてみんなボクの製品にケチつけるんだよ!」
Katesはあちこちの会社から訴えられていたのだ。
Katesの戦いは、まだまだ続く・・・

2/26


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